熊野筆は、ヨーロッパ筆や中国筆とは異なる独自の製法で作られています。 ヨーロッパ筆は、乾いた毛のままで製作されるため、まとまりに欠けます。 中国筆は、原料を加工する油抜きの段階で強アルカリ性の石灰水へ漬けて油抜きをするため、毛の繊維が壊れやすく、磨耗しやすい上、弾力も劣ります。 「熊野筆」の場合は毛に植物の灰をまぶし、熱を加えて油抜きをするため傷みが少なく、さらには濡れた状態で穂先をつくるためまとまりが良く、微妙なタッチで自在に使うことが出来ます。 そして、長年蓄積された優れた技術によって製造された筆は、毛先を大切にしているの弾力のある高級筆として世界から高い評価を受けています。